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2007-08-05(Sun)

ころがる山①

「ころがる山」

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赤い町に一人の男の人が住んでいました。
男の人には、おばあちゃんがおりました。
おばあちゃんは男の人が子どものころから、毎日同じ話をしました。

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「おばあちゃんの小さなころに住んでいた村にはね、おまんじゅうみたいに白い山があったんだよ。
山のふもとには虹の色をした、よい香りの花が咲いているのさ。
その花は秋になるとそれはとても美味しい実をつけるんだよ。
その実を食べると、どんなに大泣きしていた子でもケラケラ笑い出すほどさぁ。」

男の人はその実が食べたくて仕方がありませんでした。
そして、歳をとって旅ができなくなったおばあちゃんに、もう一度その実を食べさせてやりたいとも思いました。ある日赤い町の男は旅に出ることにしました。
虹の実をさがしに。

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雨が降りました。
夏の暑さにくじけそうになりながらも進みました。そしてオレンジの町にたどりつきました。

赤い町の男は酒場の主人にたずねました。
「おまんじゅうみたいな山は知らないか。」
「さぁ、私は見たことも聞いたこともありませんが。」
「そうか。」

赤い町の男はがっかりしました。
今までにその山について知っている人には、誰一人として出会ってないからです。

「その山がどうかしたのですか。」
「いや、ふもとに虹の花が咲くらしいんだよ。泣く子もだまるほど美味しいらしい。
おれはどうしてもその実を手に入れたいんだ。」
「そうですか。お力になれなくて残念です。」

20070804233317.jpg


数日後、赤い町の男はまた旅に出ました。
ところが今度は、酒場の主人が虹の実のことを気になり始めました。
「一体どんなに美味しい実なのだろう。」

気になって眠れません。
「きっと、さわやかで甘く、香りの良い実なんだろうな。」

食いしん坊の酒場の主人は決意して、店を閉めて虹の実をさがす旅に出ました。
しばらく歩くと黄色い町の農家にだどりつきました。
太りすぎがたたってか、酒場の主人はすでにぐったりとしていました。

「どうかなすったかい。だんなさん。」
農家のオヤジが声をかけてきました。

「いや。どうしてもほしいものがあって旅に出たのだが。
日ごろの無精がたたってか、もう疲れてしまったのさ。」

「へぇーどうしてもほしいものってやつは一体何でやんすかねぇ。」

「虹の実だよ。おまんじゅうみたいな丸い山で、そこにあるらしい。
それは泣く子もだまるほどのすごい味なんだそうな。」
酒場の主人はうっとりとしながら話をしました。

「へぇーそんなもん見たことも聞いたこともねぇなぁ。」
農家のオヤジは答えました。

酒場の主人は礼を言うと、フラフラしながらどこかへ行ってしまいました。

20070804234801.jpg


さて、農家のオヤジはと言うと。
「そんな泣く子もだまるようなすごい味の実を何でさがしてるんかなぁ。」

と、真剣に考えていました。考えて考えて、考えるほどわかりません。
そして、奥さんに聞いてみることにしました。すると答えはこうでした。

「すごいまずい実をさがしてるって。そりゃぁきっと薬だね。
ほら、良薬口に苦しって言うだろう。」

「ほぉーそうか。」
農家のオヤジは納得がいったようです。

「薬かぁ。」

20070804235157.jpg


実はこの農家には病気がちの子どもがいました。オヤジはその子が心配で心配でなりません。

そしてある日、オヤジは旅に出ることにしました。
奥さんが止めるのも聞かず、おまんじゅう山の虹の実をさがす旅へ。



②へ続く

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